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ご挨拶

肝がん分子標的治療の”Serendipity”

第16回日本肝がん分子標的治療研究会の当番世話人を務めさせていただくことになり、教室員一同大変光栄に存じております。

これまではソラフェニブに次ぐ新規分子標的薬やソラフェニブと併用療法の臨床試験の多くがnegativeだったため、年2回の本研究会の開催を年1回にしてはどうかとの意見もではじめていました。しかしながら、ソラフェニブのセカンドライン薬剤の登場や、新たな分子標的薬に関して第Ⅲ相試験などが行われています。免疫チェックポイント阻害薬に関しても、昨年のASCOで抗PD-1抗体の有望な中間解析結果が報告され、肝がん分子標的治療の新たなステージに入ってきた感があります。この時期に本研究会として次の10年に世界に先駆けて解決すべき課題を明らかにし、その処方箋を大いに議論すべきと考えます。また肝がん治療における次世代の牽引役となるべき若手医師・研究者の発掘と育成の場を提供したいと思っています。

今回の議論の“標的”としては、(1)ファーストライン治療の選択、(2)セカンドラインのタイミング、(3)分子標的薬の効果判定のバイオマーカー、(4)Conversion症例、(5)DAA治療後のSVRからの肝発癌の危険因子や特徴、(6)今後有望な分子標的研究、(7)未だ予後不良な肝内胆管癌の分子標的の探索などを取り上げたいと思います。梅雨の季節ではありますが、肝がん分子標的治療について熱く討論していただき、肝癌分子標的治療研究の“Serendipity”(一つの夢や目標を全力で追求する過程で想定外のユニークな事象に出くわした時に新発見に近いものと認識する能力)を発揮していただきたいと思っています。

研究会の合間には、水都徳島の風情と食、大塚国際美術館の芸術を楽しんでいただきたいと思っています。四国は、弘法大師が四国霊場88ケ所を開創されて1200年余にあたります。徳島はその中で「発心の道場」と言われ古くからお遍路さんを心から迎える「おもてなし」の精神が根付いています。本会が記憶に残る研究会となるよう徳島ならではの「お・も・て・な・し」でお迎えいたします。

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